2026-09-03

「結局、何をどれだけ備えればいいの?」家庭の防災を3つの時間で考えるにゃ

更新 2026-09-03

虫めがねで確かめるハコネコさん

防災、やらなきゃとは思ってる。でも、そのままで何年も過ぎちゃう人、けっこういるにゃあ。情報が多すぎるんだよね。備蓄は3日? 1週間? 避難所に行くの、家に残るの。ニュースで南海トラフ地震臨時情報って流れたら、何すればいいの。ひとつずつは聞いたことあるのに、自分のやることリストになってないにゃ~。

箱に入れる順番が決まってない、ってことでもある。順番から決めたほうが楽だにゃぁ。

やらなきゃ、で止まってるなら、順番から決めよ。全部は入らないにゃ~。

2026年9月時点の公的な話をもとに、家庭の防災を3つに分けてみる。起きる前、起きたあと72時間、その先の1週間以上だにゃ。

水とトイレの目安、臨時情報のときの動き方、避難所より先に考える在宅避難、災害関連死の防ぎ方。数字は数字のまま書くにゃあ。読み終わったら、今日やることが1つ残る、くらいがちょうどいい。今日やるのは、ひとつでいいにゃ。

先に、出てくる言葉

ちょっと硬い言葉が続くから、先に短く置いとく。出てきたときに思い出せばいいにゃぁ。

用語 意味
ライフライン 電気、ガス、水道、通信、交通。生活を支えてる供給網。大きい災害だと、数日〜数週間止まることもある。
在宅避難 家が無事そうなら、避難所に行かず家で過ごすこと。
南海トラフ地震 駿河湾から日向灘沖にかけての海底の溝で、だいたい100〜150年おきに繰り返してきた巨大地震。
南海トラフ地震臨時情報 想定震源域で、ふだんと違うことが観測されたときに気象庁が出す情報。あとから来る巨大地震への注意。地震が確実に来る予告、ではない。
ローリングストック ふだん食べるものを少し多めに買って、古いものから食べて足す備え方。
災害関連死 倒壊や津波みたいな直接の被害じゃなく、避難生活の負担や環境の悪化で体調を崩して亡くなること。
要配慮者 高齢者、乳幼児、妊産婦、障害のある人、持病のある人、外国人など、災害のときに特別な配慮が必要な人。
TKB Toilet、Kitchen、Bed。トイレ、温かい食事、寝る場所。避難生活の質を左右する3つ。

2026年、何が変わったの

備えの基本は、そんなに変わってない。でも前提の数字と体制は、ここ1〜2年で更新されてるにゃあ。棚を見直すきっかけにはなる。自分の棚からでいいにゃ。

被害想定が新しくなって、災害関連死が初めて数字になった

政府は、南海トラフで最大クラスの地震が起きたときの被害想定を更新した。2025年3月に出た規模感は、だいたいこんな感じだにゃぁ。

項目 南海トラフ地震(最大クラス)
死者数 最大 約29万8000人
負傷者数 最大 約95万人
避難者数 最大 約1230万人
全壊・焼失棟数 最大 約235万棟
経済被害 約292兆円
発災1週間後の避難所避難者 最大 約650万人
災害関連死 最大 約2万6000人〜5万2000人(上の死者数には入ってない)

新しいのは、避難生活の途中で亡くなる災害関連死が、今回初めて推計されたこと。揺れや津波だけじゃなく、そのあとの暮らしで命が失われる規模が、公式に見積もられたにゃ~。

発生確率のほうは、地震調査委員会が2025年9月に見直し、「今後30年以内に60〜90%程度以上」と「20〜50%」の2通りを並べて出してる。計算の仕方で幅が出る、という話で、いつ来るかを当てられるわけじゃないにゃ。数字の大小を議論するより、起きる前提で準備したほうが使える。寝室の棚が倒れるかどうかのほうが先だにゃあ。

29万人とか言われても、箱には入らない。先に見るのは、寝室の棚が倒れるかどうかにゃ。

揺れと津波を、ちょっと早く知らせる仕組み

南海トラフの想定震源域には、海底の観測網 N-net ができた。防災科研によると、地震の揺れを最大20秒くらい、津波を最大20分くらい、早く直接検知できるようになるにゃぁ。数十秒って短く感じるけど、火を消す、机の下に入る、高いところへ動き始めるには足りる時間。緊急地震速報や津波警報が出たら、「まだ大丈夫」じゃなく「もう動く」にゃ~。

防災庁

日本では長く、防災の司令塔が内閣府の一部門に置かれてきた。2026年7月に防災庁設置法が成立して、同年11月の発足を目指してるにゃあ。事前の備えから復旧・復興までをひと続きで担う組織、という位置づけ。でも家庭の備えが、国の組織だけで済む話じゃないにゃ。自分の棚は、自分で決める。箱に入れるのは、自分の分だけだにゃぁ。

防災を3つの時間で見る

防災グッズの記事を読むと不安になって、あれもこれも買いたくなる。優先をつけないと、玄関の重い非常持ち出し袋だけが残って、肝心の備蓄が続かないにゃあ。時間で分けると、やることが見える。家で1週間過ごす準備のほうが先だにゃ。

時間 目安 目的 主なやること
発生前 ふだん 被害を減らす 家具の固定、耐震の確認、備蓄、ハザードマップ、家族の連絡と集合
発生〜72時間 直後 死なない、助かる 身の安全、火の始末、避難の判断、初期消火、安否確認
72時間〜1週間以上 そのあと 生活の質を保つ 在宅避難、水・トイレ・食事の回し方、衛生、体を動かす、情報の取捨選択

72時間って区切りには理由がある。行政の救助や支援物資が本格的に行き渡るまで、被害が大きいほど時間がかかるにゃ~。人命救助では発災から3日が生存率の目安とされてて、この間は公的支援より自助と共助が中心。起きる前の準備が、あとの2つをほぼ決めるにゃぁ。

重い袋を玄関に置くだけ、は箱に入れないやつ。先に、家で1週間過ごす準備にゃ~。

何を、どれだけ備えるか

ここが一番知りたいところだと思う。公的機関が出してる家庭備蓄の目安を置くにゃあ。水は農林水産省、食料の日数は同省と政府広報、カセットボンベは政府広報、携帯トイレは内閣府などの目安。一気に全部揃えなくていいにゃ。

量の目安

分類 品目例 目安(大人1人・1週間) 優先
ペットボトルの飲料水 21リットル 最優先
排泄 携帯トイレ、消臭袋、トイレットペーパー 35回分と予備 最優先
熱源 カセットコンロ、ボンベ ボンベ6本 高い
食料 主食・主菜・汁物 3食×7日分 高い
明かり・電源 LEDランタン、乾電池、モバイルバッテリー ランタン1〜2、電池は多め 高い
情報 乾電池式または手回しラジオ 1台
衛生 ウェットティッシュ、マスク、ゴミ袋、救急セット、常備薬 1週間分。常備薬は多め 中〜高
その他 現金(小銭を含む)、軍手、紙のメモ、家族の連絡先

水21リットルは重い。一気に揃えなくていいにゃ。好きな水を、いつもより多めに買うだけでいい。

要配慮者がいる家の追加分

いつものリストだけじゃ足りない家がある。家族の分は、分けて置いとくにゃぁ。

ローリングストック

備蓄が続かない最大の原因は、賞味期限切れ。専用の非常食を押し入れの奥にしまうと、数年後にまとめて捨てることになるにゃあ。めんどうくさい話だけど、ふだんの食品で回すと、その問題は起きにくい。好きなやつを多めに買うだけでいいにゃ。

  1. ふだんより少し多めに買う
  2. 古いものから、いつもの食事で食べる
  3. 食べた分を、次の買い物で足す

コツは3つ。非常食じゃなく、好きでよく食べるものを選ぶことだにゃぁ。月初とか、棚を見る日を決めること。収納は1か所に集めず、キッチン、寝室、車などに分けることだにゃ~。1か所が使えなくなっても、全部なくならない。分散しておくにゃあ。

好きなやつを多めに買う。それ、箱に入れておくにゃあ。

避難所より在宅避難。持ち出し袋より家具固定と携帯トイレ

ここがいちばん言いたいところ。通説とちょっとずれるにゃ。

南海トラフ地震では、1週間後の避難所避難者が最大約650万人と推計されてる。避難所の収容力には限りがあって、全員分のスペースも物資もないにゃぁ。家が倒壊や浸水を免れてるなら、家にとどまるほうが、感染症もプライバシーも小さくなりやすい。家で過ごす前提のほうが、現実的だにゃあ。

多くの家にとって現実的なのは、「避難所へ行く」じゃなく、「ライフラインが止まった家で1週間以上過ごす」こと。だから備蓄は3日じゃなく1週間分で考えて、避難所へ持って逃げる袋より先に、家にとどまるための水、トイレ、熱源をそろえるにゃ~。

「家が危ないなら結局避難所に行くんだから、両方いるでしょ」って反論はある。そのとおりで、非常持ち出し袋を否定してるわけじゃないにゃ。順番の話。お金と時間が限られてるなら、まず在宅避難の備蓄と家具固定、次に持ち出し袋、という順だにゃぁ。

持ち出し袋より、まずトイレ。箱に入れるならそっちにゃ~。袋は、そのあとでいい。

なぜ家具固定と携帯トイレが先なのか

1995年の阪神・淡路大震災では、犠牲者の多くが家屋の倒壊や家具の転倒による窒息・圧死で、地震が起きてからごく短い時間のうちに亡くなったとされてる。備蓄があっても、最初の揺れで家具の下敷きになったら使えないにゃあ。寝室の背の高い家具を固定する。ベッドや布団の近くに、倒れてくるものを置かないにゃ。L字金具と数時間の作業で足りることが多くて、効果はストレート。固定具を注文するところからでいいにゃ~。

断水すると、水洗トイレは流せない。マンションだと、排水管の破損に気づかず流すと、下の階に汚水が漏れることもあるにゃぁ。トイレを我慢して水分や食事を減らすと、脱水やエコノミークラス症候群につながる。なのにトイレの備蓄は、水や食料より見落とされやすいにゃ。1人1日5回、1週間で35回分。人数を掛けると、思ったより多いにゃあ。

南海トラフ地震臨時情報が発表されたら

ニュースでいちばん戸惑うのが、この情報。想定震源域でふだんと違うことが観測されると、気象庁が「調査中」を出して、内容に応じて「巨大地震警戒」か「巨大地震注意」を発表するにゃ。

情報 意味 住民の行動
巨大地震警戒 あとから来る巨大地震のおそれが、相対的に高いと評価された 地震のあとでは避難が間に合わないおそれがある地域は、1週間の事前避難。それ以外の人も備えを点検して、すぐ動ける状態を保つ
巨大地震注意 可能性は否定できないけど、警戒ほどではない 事前避難はしない。備えの再確認と、すぐ避難できる準備

臨時情報は、地震が確実に来る予告じゃない。1週間何も起きずに終わることもあるにゃぁ。その1週間を、いつもの備えを実際に使える状態にする期間だと思うと、無駄にならない。自分の地域が事前避難の対象かどうかは、市区町村が事前に指定してるにゃあ。今のうちに、自治体のサイトで確認できる。確認だけなら、今日できるにゃ~。

来る予告じゃない。使える状態にする1週間だと思えにゃ。

災害関連死を防ぐ

2016年の熊本地震では、建物の倒壊などによる直接の死者より、避難生活の負担で亡くなった災害関連死のほうが多かった。南海トラフ地震でも、最大約5万2000人と推計されてるにゃあ。知ってるかどうかで、結果が変わる領域。トイレと食事と寝る場所が、ここにつながるにゃ。

TKB

避難生活の質を左右するのは、トイレ、温かい食事、寝る場所。TKB48って言葉は、この3つを発災から48時間以内に整える、という目標として使われてるにゃぁ。

エコノミークラス症候群

車中泊とか、狭い場所で長時間同じ姿勢でいると、脚の静脈に血の塊ができて、肺に飛んで命に関わることがある。予防は単純だにゃ。

車中泊を選ぶときは、特に意識してほしい。足を動かさないのが、いちばん危ないにゃあ。

やりがちな抜け

うーん…期限切れの非常食、箱に入れないにゃあ。

今日やること、1つだけ

2026年は、南海トラフ地震の被害想定が見直されて、災害関連死が初めて数字で示された。観測網も、防災の司令塔も動き始めてるにゃ。家庭側で結果を決めるのは、起きる前の準備。今日やるのは、家具1つでいいにゃぁ。

都市部では、避難所より在宅避難が現実的なことが多い。備蓄は1週間分。水は1人1日3リットル。携帯トイレは1人1日5回だにゃあ。お金と時間が限られてるなら、非常持ち出し袋より先に、寝室の家具固定と携帯トイレへ回す。袋は、そのあとでいいにゃ~。

臨時情報は予告じゃない。備えを実際に使える状態にする期間だと思うにゃ。自分の地域が事前避難の対象かは、今すぐ確認できる。自治体のサイトを開くだけでいいにゃあ。

今日やるのは家具1つ。それ以上は、明日でいいにゃ~。

寝室を見回して、倒れてきたら体に当たる家具か家電を1つ特定して、固定具を注文する。固定が難しいものは、寝る位置から動かすにゃぁ。そこまでを今日中に終わらせれば、防災は「気になってるだけ」から「始めた」に変わる。よし、これ入れておくかにゃあ。

出典

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